風邪薬が心臓に与える悪影響を抑えるには生活習慣が重要
われわれは日常生活の中でさまざまなウイルスと接触しています。風邪をひくのは、体力の低下や睡眠不足などで抵抗力が落ちているタイミングでウイルスに感染するからです。そして風邪をひいてしまった場合、基礎的な体力がなければ長引いたり重症化するリスクが高くなります。そういう人は、風邪薬を飲んだときに副作用のマイナス効果が表れやすくなるのです。
逆に基礎的な体力を維持している人はそもそも風邪をひきにくいうえ、感染したとしても重症化せずに乗り切ることができます。風邪薬を服用してもマイナス効果を排除してプラス効果を活用できるのです。
インドなど衛生環境が整っていない諸外国を訪れると、すぐにお腹を壊して下痢になってしまう人と、まったく平気な人がいます。両者の違いは、腸内細菌のバランスにあるといわれています。日頃から腸内環境が良い人は、衛生環境が悪くても乗り切れるということです。
つまり、日常的に規則正しい生活リズムやバランスの良い食生活といった生活習慣を心がけたり、腸内環境を整えておけば、仮に風邪をひいて薬を飲んだとしても、マイナスの作用が表れにくくなります。
風邪薬だけでなく、どんな薬にも副作用はあります。薬のマイナス作用を表に出さず、プラス効果の恩恵を受けられるかどうかは、日頃の健康管理にかかっているのです。