聞こえづらくなると心の視野が…宇崎竜童さん語る内耳破損
耳が聞こえづらくなると、人の話が聞こえないから、聞こえているふりをするようになる。最初のうちは聞き返すけれど、それも度重なると聞かれたほうも自分もわずらわしい。聞こえているふりだから、実際には話を聞いていないわけで、だんだんと心の視野が狭くなってくるんです。
打ち上げなどで大人数がいて、賑やかな店だと話が聞き取れなくて疎外感を感じたりもします。たかが難聴、されど難聴で、耳が聞こえにくいというのはパッと見、誰にも分からないから始末が悪いのです。
■もっと気軽に皆さんが補聴器を使えるようになるといい
そんなとき、雑誌のインタビューで「耳が聞こえにくくなった」という僕の記事を読んだある補聴器メーカーの方が、補聴器を贈ってくださったんです。その後、何個か補聴器を替えて、補聴器にもいろいろあることが分かりました。小さな音を多く拾ってしまって肝心の声が聞きづらかったり、常にノイズが聞こえていたり、耳のサイズに合わずに違和感を感じたり……。