最後の手段で肛門にホースを…お侍ちゃんが語るクローン病

公開日: 更新日:

 クローン病は、消化管に炎症や潰瘍ができる原因不明の国が指定する難病です。口腔から肛門までのどの部分にでも起こり得ると言われていまして、私の場合は小腸だったのですが、難病だけにその線引きは厳密でなかなか確定診断されませんでした。だから確定されたときは、ショックよりも「これでやっとみなさんに説明ができる」とホッとしました。

 事のはじまりは今年1月末の腹痛です。消化不良や膨満感は日常的にあったのですが、いつもよりも強めの痛みに近所の町医者を訪ねました。すると「胃腸炎」と診断され、処方された薬を飲みました。でもまるで効かず、再び町医者を訪ねると「総合病院でCTを撮ってほしい」とのことでした。

 折しもミュージカルの稽古が始まったばかりで、休みたくない私は痛み止めの点滴で今日をしのいで、翌日の稽古休み日に総合病院に行こうと考えました。しかし、点滴を終え稽古場に向かう間に痛みが増してしまい、仕方なく総合病院へ行ってみたらば、もう動けなくなり、そのまま入院となったのです。

 CTの結果、やはり胃腸に炎症が認められ、絶食と抗生物質の点滴となりました。これでよくなると思ったのですが、痛みが強くなるばかり……。医師から「小腸の炎症かもしれない。でもうちには小腸の検査設備がないので大学病院に転院してもらいます」と告げられました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    ソフトB山川穂高「無神経ぶり」改めて露呈…31試合ぶり本塁打も身内から異論噴出

    ソフトB山川穂高「無神経ぶり」改めて露呈…31試合ぶり本塁打も身内から異論噴出

  2. 2
    小池都知事が“アキバ降臨”も演説ドッチラケ…若者文化アピールに「うそつき!」とヤジ飛ぶ

    小池都知事が“アキバ降臨”も演説ドッチラケ…若者文化アピールに「うそつき!」とヤジ飛ぶ

  3. 3
    ソフトB山川穂高 数字では測れない「4番の価値」…打てない時期もチームの躍進に大貢献

    ソフトB山川穂高 数字では測れない「4番の価値」…打てない時期もチームの躍進に大貢献

  4. 4
    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 5
    ドトールに注がれる「石丸効果」都知事選でヒモ付き隠さず3番手から猛追、株価も爆上がり

    ドトールに注がれる「石丸効果」都知事選でヒモ付き隠さず3番手から猛追、株価も爆上がり

  1. 6
    石丸伸二候補に大逆風…「恫喝」訴訟で2連敗、都知事選後の国政進出シナリオも狂いが

    石丸伸二候補に大逆風…「恫喝」訴訟で2連敗、都知事選後の国政進出シナリオも狂いが

  2. 7
    都知事選最終盤に飛び交う「蓮舫狙い撃ち」の怪情報…永田町に出回る“石丸2位”データの真の狙い

    都知事選最終盤に飛び交う「蓮舫狙い撃ち」の怪情報…永田町に出回る“石丸2位”データの真の狙い

  3. 8
    巨人・桑田真澄二軍監督が「1人4役」大忙し…坂本勇人を感激させた“斬新アドバイス”の中身

    巨人・桑田真澄二軍監督が「1人4役」大忙し…坂本勇人を感激させた“斬新アドバイス”の中身

  4. 9
    中日ポスト立浪は「侍J井端監督vs井上二軍監督」の一騎打ち…周囲の評価は五分五分か

    中日ポスト立浪は「侍J井端監督vs井上二軍監督」の一騎打ち…周囲の評価は五分五分か

  5. 10
    大食いタレント高橋ちなりさん死去…元フードファイターが明かした壮絶な摂食障害告白ブログが話題

    大食いタレント高橋ちなりさん死去…元フードファイターが明かした壮絶な摂食障害告白ブログが話題