聞こえづらくなると心の視野が…宇崎竜童さん語る内耳破損
いまつけている補聴器はとても小さい。耳の穴に粘土を入れて密着させ、型を取って自分の耳穴に合った形でズレることもなく、とても調子がいい。最近、もっといいモノが出たらしいので、また見に行こうと思っているところです。
補聴器をつけることを恥ずかしいと思う人がいらっしゃるようですが、僕はそうは思わない。目が悪ければ眼鏡をするように、耳が悪ければ補聴器をつければいい。もっと気軽に皆さんが補聴器を使えるようになるといいと思います。ただ、良い補聴器は高額です。保険が利くなどして値段が安くなると、もっと多くの方が気楽に使えるようになると思います。
最近、僕は自分が作曲した歌なのに正確な音程で歌うことが難しくなってきています。難聴はますますひどくなって、30代のときに作った当時の音域のままでは高音が出なくなってきたことに加えて、耳が聞こえにくいから音程を外してしまうこともあります。
ですから、60歳をすぎてから、ボイストレーナーの先生に特別なレッスンをしていただいています。耳が聞こえにくいなら、体の別の部分に共鳴させて正しく音を出すようにするというメソッドです。なかなか難しいですけど、この年で新しいことに挑戦できると自分を励まして、日々、鍛錬しているところです。