後が絶たない「小児性愛障害」は依存症…親はどう対策を

公開日: 更新日:

「私が治療で関わってきた小児性愛障害の人には、早い段階から自慰行為を通して子どもへの性的関心を自覚している人もいれば、ある時“パンドラの箱”が開いてしまった人もいます。後者では、それまで子どもに性欲を抱いていない、または結婚して子どももいる、という人が、“たまたま児童ポルノを目にする”“教職で子どもと密に接する”などで子どもへの性的関心に気付き、『これこそ自分が求めていたものだ』と衝撃を受けてしまう」

 子どもを守る親の立場として、まず覚えておきたいのは、子どもへの性加害者は身近にいる可能性が高いということ。教職、学校職員、学童クラブのスタッフ、保育士、塾講師、スポーツインストラクターなども例外ではない。榎本クリニックに通う患者のうち、初診時に働いていた人56%の3割近くが教員、塾講師、スポーツインストラクターなど子どもに指導的な立場として接する職業だったという。

「性加害は男児も例外ではありません。女児は小さい頃から『おかしな人に気を付けなさい』と何度も言われているが、男児はそれほどでもなく警戒心が薄いことが理由のひとつかもしれません。彼らはこのように無警戒な幼い児童を狙います」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  2. 2

    横綱・大の里まさかの千秋楽負傷休場に角界から非難の嵐…八角理事長は「遺憾」、舞の海氏も「私なら出場」

  3. 3

    2026年大学入試はどうなる? 注目は公立の長野大と福井県立大、私立は立教大学環境学部

  4. 4

    東山紀之「芸能界復帰」へカウントダウン着々…近影ショットを布石に、スマイル社社長業務の終了発表か

  5. 5

    「総理に失礼だ!」と小池都知事が大炎上…高市首相“45度お辞儀”に“5度の会釈”で対応したワケ

  1. 6

    大関取り安青錦の出世街道に立ちはだかる「体重のカベ」…幕内の平均体重より-10kg

  2. 7

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  3. 8

    義ノ富士が速攻相撲で横綱・大の里から金星! 学生相撲時代のライバルに送った痛烈メッセージ

  4. 9

    同じマンションで生活を…海老蔵&米倉涼子に復縁の可能性

  5. 10

    独立に成功した「新しい地図」3人を待つ課題…“事務所を出ない”理由を明かした木村拓哉の選択