マスク一日中着用にリスクはないか 中国では中学生が急死
もちろんマスクをしているとマスク内にとどまった呼気をそのまま吸い込むため、呼気で排出すべき二酸化炭素を再吸入してしまい、二酸化炭素中毒になる可能性が高い。気密性の高いマスクをすることで陰圧性肺水腫と二酸化炭素中毒が同時に起こった可能性もあるという。二酸化炭素中毒とは呼吸が困難になり、空気中の濃度が3~4%(普通の呼気の中の濃度)で頭痛・めまい・吐き気などが表れ、7%を超えると意識を失い、その状態が続くと呼吸停止の状態になり20%を超える状態だと数秒で死に至ってしまう。逆に運動時に呼吸が苦にならない人は、マスクの装着法やマスク自体の性能に問題がある可能性も考えられる。
実はマスクを着け続けることは他にも問題を起こす可能性がある。そのひとつが熱中症だ。マスクを着け続けることで熱中症を自覚しづらくする可能性もあるという。
「外出自粛で、例年この時期に行われる暑熱順化ができなくなるうえ、筋肉量も減っています。筋肉は体に水分をためるもっとも大きな臓器です。その量が減ることは体内の水分量減少を意味します。つまり、多くの人はいま脱水になりやすい状態にあるのです」