マスク一日中着用にリスクはないか 中国では中学生が急死

公開日: 更新日:

 中国で体育の時間にマスクをしていた生徒が突然、鼻と口から血を流して急死したという。世界的にマスクが当たり前になっている感があるが、一日中、マスクを着けることにリスクはないのか? 長く地域医療と公衆衛生に携わってきた岩室紳也医師に聞いた。

 事故があったのは河南省の中学校。先月24日、体育の授業でグラウンドを走っていた3年の男子生徒が突然倒れて病院に運ばれた。口と鼻から血を流しており、死亡したという。学校は10日前に2カ月半ぶりに再開されたばかり。男子生徒は感染予防のため、マスクをしたまま運動していた。

 中国では体育の授業中に生徒が倒れる事故が相次いでいて、他にも2人の生徒が亡くなっている。死亡した3人のうち2人は医療用のN95マスクだったという。

「生徒さんを直接診たわけでも、検査結果を確認したわけでもありませんからハッキリしたことは言えません。ただ、口や鼻から出血していることから、ひとつの可能性としては陰圧性肺水腫が考えられます」

 肺には、肺胞と呼ばれるブドウの房状の袋がある。そこに空気を吸い込むことで血液に酸素を送り込み、血液中の二酸化炭素を放出する。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    べた褒めしたベッツが知らない、佐々木朗希"裏の顔”…自己中ぶりにロッテの先輩右腕がブチ切れの過去!

  2. 2

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 3

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  4. 4

    巨人・田中将大“魔改造”は道険しく…他球団スコアラー「明らかに出力不足」「ローテ入りのイメージなし」

  5. 5

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  1. 6

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  2. 7

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…

  3. 8

    佐々木朗希を徹底解剖する!掛け値なしの評価は? あまり知られていない私生活は?

  4. 9

    大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異常すぎる

  5. 10

    僕に激昂した闘将・星野監督はトレーナー室のドアを蹴破らんばかりの勢いで入ってきて…