心臓・血管の専門医が解説 夏の正しい「塩分」の取り方

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 そうはいっても、大抵の人は意識して過度に塩分を取る必要はないという。それには体のメカニズムも関係している。

「地球で初めての生命はおよそ40億年前に微生物として生まれ、それが節足動物や両生類などに進化し、やがて海から陸に上がって生活を行うようになり、その後のめざましい進化で人類が生まれたと考えられています。ですから私たちの体は、太古の時代に海から補給していたミネラル(塩分を含む)を今も必要としていて、食事などで体内に取り込むようにできているのです」

 そのうえ、現代人の食生活は塩分が多い傾向がある。塩分の摂取量について、厚生労働省の食事摂取基準(2020年版)では、1日当たりの目標量は男性7・5グラム未満、女性6・5グラム未満と規定されている。また、世界保健機関(WHO)では同5グラム未満(男女)となっている。

 これをクリアするのは難しい。国民健康・栄養調査(2018年)では、日本人の1日当たりの摂取平均値は男性11・0グラム、女性9・3グラムと目標を大きく上回っている。私たちの食生活は、たとえばカップ麺をスープまで飲めば5グラム前後の塩分を取ってしまう日常があるのだ。各学会による塩分摂取量の目安は、高血圧の人は1日6グラム未満(男女)、腎臓病の人は同3~6グラム未満(男女)と厳しく定められている。

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