心臓・血管の専門医が解説 夏の正しい「塩分」の取り方

公開日: 更新日:

 猛暑が続いている。「熱中症につながる脱水症状を予防するには、塩分を多めに摂取した方がいい」といわれるが本当だろうか。とくに日頃、塩分を控えるように言われている高血圧などの持病を抱えている人には、悩ましい問題だ。注意すべきポイントを公益財団法人「心臓血管研究所」(東京都港区)の山下武志所長に聞いた。

「夏は汗とともにミネラルが失われ、ミネラルの中で占める割合が大きいのがナトリウム(塩分)です。だからといって塩分の取り過ぎは要注意です。それについて解説しましょう」

 ミネラルは、タンパク質、脂質、炭水化物、ビタミンと並ぶ5大栄養素のひとつ。欠乏しても過剰に取っても病気の原因になる。

 国は「健康増進法」で、ミネラルのうち13種類の元素(ナトリウム、亜鉛、カリウム、カルシウム、クロム、セレン、鉄、銅、マグネシウム、マンガン、モリブデン、ヨウ素、リン)を適切に摂取するよう定めている。

「ミネラルの中の塩分は、体の水分量や浸透圧を調節したり、神経の伝達、筋肉の収縮を行ったりするなど、体の機能を維持・調整するうえで大切な役割を果たしています」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    相撲協会の逆鱗に触れた白鵬のメディア工作…イジメ黙認と隠蔽、変わらぬ傲慢ぶりの波紋と今後

  2. 2

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    《2025年に日本を出ます》…團十郎&占い師「突然ですが占ってもいいですか?」で"意味深トーク"の後味の悪さ

  5. 5

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  1. 6

    中居正広の女性トラブルで元女優・若林志穂さん怒り再燃!大物ミュージシャン「N」に向けられる《私は一歩も引きません》宣言

  2. 7

    結局《何をやってもキムタク》が功を奏した? 中居正広の騒動で最後に笑いそうな木村拓哉と工藤静香

  3. 8

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 9

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 10

    高校サッカーV前橋育英からJ入りゼロのなぜ? 英プレミアの三笘薫が優良モデルケース