著者のコラム一覧
坂本昌也国際医療福祉大学 医学部教授 国際医療福祉大学 内科部長・地域連携部長

専門は糖尿病治療と心血管内分泌学。1970年、東京都港区生まれ。東京慈恵会医科大学卒。東京大学、千葉大学で心臓の研究を経て、現在では糖尿病患者の予防医学の観点から臨床・基礎研究を続けている。日本糖尿病学会、日本高血圧学会、日本内分泌学会の専門医・指導医・評議員を務める。

主治医から眼科受診を指示されなければ受けなくてもいい?

公開日: 更新日:

 糖尿病性網膜症は一般的に、初期では自覚症状がなく、中期になると視界がかすむなどの症状が表れ、さらに進行すると視力低下や小さな虫が飛んでいるように見える飛蚊症といった症状が起こったり、急に視野の一部が欠ける視野欠損が起こったりします。

 視野欠損は網膜剥離が考えられ、失明に至る可能性も高くなります。

 ただ、糖尿病性網膜症による血管の異常が、視力の関係する部分のどれだけの範囲に及んでいるかで症状が異なります。だから自覚症状がある・なしにかかわらず、定期的に眼科を受診しなければ、糖尿病性網膜症の十分な備えとは言えません。

 糖尿病性網膜症は、糖尿病を発症してからの年数が長いほどリスクが高く、発症10年では5~6割の患者さんに見られるともいわれます。「自分は糖尿病と言われたばかりだから、まだ大丈夫」と思う人がいるかもしれません。

 しかし、診断された段階でかなり糖尿病が進行している人、場合によっては目の異常を感じて眼科に行ったら、そこで初めて糖尿病と指摘された人もいます。これが先に述べた「症状がある・なしにかかわらず、定期的に眼科を受診しなければならない」につながるのです。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    中居正広氏《ジャニーと似てる》白髪姿で再注目!50代が20代に性加害で結婚匂わせのおぞましさ

  2. 2

    中居正広氏は元フジテレビ女性アナへの“性暴力”で引退…元TOKIO山口達也氏「何もしないなら帰れ」との違い

  3. 3

    佐藤健は9年越しの“不倫示談”バラされトバッチリ…広末涼子所属事務所の完全否定から一転

  4. 4

    広末涼子容疑者は看護師に暴行で逮捕…心理学者・富田隆氏が分析する「奇行」のウラ

  5. 5

    パワハラ告発されたJ1町田は黒田剛監督もクラブも四方八方敵だらけ…新たな「告発」待ったなしか?

  1. 6

    矢沢永吉「大切なお知らせ」は引退か新たな挑戦か…浮上するミック・ジャガーとの“点と線” 

  2. 7

    中日井上監督を悩ます「25歳の代打屋」ブライト健太の起用法…「スタメンでは使いにくい」の指摘も

  3. 8

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  4. 9

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  5. 10

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは