歯<下>がんや心臓病を誘発 菌血症を防ぐ歯磨き用具と使い方
「通常のデンタルペーストには研磨剤が含まれますが、歯の表面のエナメル質が削れるので毎日強い力で磨くと歯の象牙質が露出して、かえって歯が黄ばみます。また発泡剤が入っていると泡立つので、歯磨きが不十分になりやすい。通常の歯磨きには、研磨剤や発泡剤の入っていないものを使った方がいいでしょう」
【洗口剤の選び方・使い方】
液体タイプの洗口剤には、「洗口液(マウスウオッシュ、オーラルリンス)」と「液体歯磨き(デンタルリンス)」の2種類がある。「洗口剤うがい」には、どちらを使ってもかまわない。
「歯周病や菌血症を予防する目的なら、『殺菌成分』『消炎成分』『止血成分』『収斂成分』を含む製品がおすすめです。洗口剤は、30秒以上すすぐと殺菌効果が高まることが分かっています。味や刺激がなくなったら吐き出すのではなく、時計を見ながら30秒~1分程度すすいでください」
【歯ブラシの選び方・使い方】
歯ブラシの毛先には、「ラウンドカット(毛先が丸い)」と「テーパードカット(毛先が細い)」がある。歯周ポケットの掃除には、テーパードカットの歯ブラシを選んだ方がいい。毛の硬さは歯肉を傷つけにくい「やわらかめ」。ヘッドの大きさは2センチより小さい方が、小回りが利いて磨き残しが少なくなる。歯ブラシのネックとグリップの形状は、真っすぐな「ストレートタイプ」がいいという。