コロナ対策 舌苔を除去する舌磨きがウイルス感染を予防する

公開日: 更新日:

 舌苔の付着の度合いは、体調やメンタルの具合、食事内容などで変わってくる。中でも大きく影響しているのが唾液の量だという。

「唾液には、口腔内の細菌やウイルス、食べ物のカスなどを洗い流す洗浄作用があり、口腔内に侵入した細菌やウイルスの活動を抑え込む働きも担っています。ですから、唾液の量が少なくなると、舌苔も付着しやすくなるのです。唾液は加齢とともに分泌量が少なくなり、疲労、緊張、ストレスでも減ってしまいます。また、マスク着用の影響による口呼吸や会話の減少でも、口腔内が乾燥して唾液が不足しやすくなります」(小林氏)

 長引くコロナ禍での生活は、舌苔が付着しやすい環境といえる。

■強くこすりすぎるのは厳禁

 だからこそ、新型コロナの感染予防策として、舌苔を除去する舌のケア=舌磨きが大切になってくる。

「舌苔は普段の歯磨きだけではしっかり除去することはできません。歯磨きをした後、専用の舌ブラシや、やわらかい歯ブラシを使って舌磨きするのがおすすめです。鏡を見ながら舌を出し、軽い力で奥から手前に舌の表面を2~3回ほどこすればOKです。その際、力を入れてこすりすぎるのは厳禁です。舌の表面の舌乳頭を傷つけてしまって、かえって舌苔が付着しやすくなってしまったり、口腔内トラブルを招きやすくなるリスクもあります。舌がヒリヒリするほど強く磨いたり、毎日何度も行う必要はありません」(小林氏)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  5. 5

    巨人正捕手は岸田を筆頭に、甲斐と山瀬が争う構図…ほぼ“出番消失”小林誠司&大城卓三の末路

  1. 6

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  2. 7

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    「ばけばけ」苦戦は佐藤浩市の息子で3世俳優・寛一郎のパンチ力不足が一因