蕁麻疹は5人に1人が経験 重症でも9割が良くなる治療法

公開日: 更新日:

 眠れない、集中できない……。蕁麻疹を経験したことがある人は、そのつらさを容易に想像できるだろう。生活の質(QOL)を著しく下げる蕁麻疹の治療について、重症蕁麻疹患者も多数診ている日本大学医学部付属板橋病院皮膚科病棟医長の葉山惟大医師に聞いた。

「蕁麻疹は、薬なしで症状が出ないようにできる『治る』病気です」

 ただし、念頭に置いておくべきことがある。蕁麻疹はゆっくり治療していく病気で、薬なしで症状が出ないようになるまでには、時間がかかるということだ。

 蕁麻疹は、5人に1人が生涯に経験するといわれている。

「蕁麻疹というと、食物アレルギーがよく知られています。特定の刺激や負荷で皮疹を誘発する蕁麻疹を刺激誘発型の蕁麻疹といい、食物アレルギーのほか、汗による蕁麻疹(コリン性蕁麻疹)、日光蕁麻疹、寒冷蕁麻疹、などがありますが、原因が特定できるこれらの蕁麻疹は全体の3割ほど。蕁麻疹の7割は原因不明の特発性蕁麻疹で、その半数が、症状が6週間以上続く慢性特発性蕁麻疹になります」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  2. 2

    大山悠輔逃し赤っ恥の巨人にOB評論家《良かった》 FA争奪戦まず1敗も…フラれたからこその大幸運

  3. 3

    悠仁さまの進学先に最適なのは東大ではなくやっぱり筑波大!キャンパス内の学生宿舎は安全性も高め

  4. 4

    過去最低視聴率は免れそうだが…NHK大河「光る君へ」はどこが失敗だったのか?

  5. 5

    八村塁が突然の監督&バスケ協会批判「爆弾発言」の真意…ホーバスHCとは以前から不仲説も

  1. 6

    《次の朝ドラの方が楽しみ》朝ドラ「あんぱん」の豪華キャストで「おむすび」ますます苦境に…

  2. 7

    国民民主党・玉木代表まだまだ続く女難…連合・芳野友子会長にもケジメを迫られる

  3. 8

    「人は40%の力しか出していない」米軍特殊部隊“伝説の男”が説く人間のリミッターの外し方

  4. 9

    瀬戸大也は“ビョーキ”衰えず…不倫夫をかばい続けた馬淵優佳もとうとう離婚を決意

  5. 10

    迫るマイナ保険証切り替え…政府広報ゴリ押し大失敗であふれる不安、後を絶たない大混乱