高齢期の体重減少は認知症のリスクになる 日本で研究報告
5・7年間にわたる追跡調査の結果、認知症のリスクは体重が安定していた人と比較して、体重が5・5キロ以上減少した人で64%、統計的にも有意に増加しました。他方で、体重が増加した人では統計的有意な差ではないものの18%低い傾向にありました。
認知症の原因は多岐にわたるため、体重減少のみが直接的に発症リスクを高めているわけではないように思います。ただ、体重減少をもたらし得る環境的要因のいくつかが認知症の発症と関連しているのかもしれません。年を取ってから痩せてきたという人では、生活習慣や環境を見直すことで認知症の予防につなげることができるかもしれません。