間違った歯磨きは口の健康を悪化させる 感染対策でも重要

公開日: 更新日:

 ウイルス感染対策では口の健康を維持することが大切だといわれ、いつも以上に「歯磨き」に取り組んでいる人も多いだろう。だが、正しくブラッシングしないと逆効果になりかねない。

 虫歯も歯周病も口腔内の細菌が引き起こす。そのため、しっかり歯磨きして細菌を徹底的に除去すれば虫歯も歯周病も防げるとして、「1日3回、食後3分以内に3分間」の歯磨きが常識とされてきた。歯と歯茎の間に斜め45度の角度でブラシを当て、毛先を隙間の奥まで入れてブラッシングする方法も推奨された。

 しかし、こうした歯磨きを続けていると、口腔内の環境は悪化していくという。小林歯科医院の小林友貴氏は言う。

「過剰に力を入れたブラッシングを1日に何回も行うと、むしろ歯周病を招く危険があります。歯を守るための組織である歯茎を後退させてしまうからです。歯と歯茎は、『接合上皮』と呼ばれる接着性のタンパク質でできている組織によって、くっついています。歯ブラシの毛先を歯と歯茎の間の奥まで突っ込んでブラッシングを繰り返すと、その接合上皮を破壊してしまうのです。すると歯と歯茎が剥がれて隙間=歯周ポケットが深くなり、細菌が停滞して歯周病になりやすい環境になってしまいます」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  2. 2

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 3

    未成年の少女を複数回自宅に呼び出していたSKY-HIの「年内活動辞退」に疑問噴出…「1週間もない」と関係者批判

  4. 4

    2025年ドラマベスト3 「人生の時間」の使い方を問いかけるこの3作

  5. 5

    2025年は邦画の当たり年 主演クラスの俳優が「脇役」に回ることが映画界に活気を与えている

  1. 6

    真木よう子「第2子出産」祝福ムードに水を差す…中島裕翔「熱愛報道」の微妙すぎるタイミング

  2. 7

    M-1新王者「たくろう」がネタにした出身大学が注目度爆上がりのワケ…寛容でユーモラスな学長に著名な卒業生ズラリ

  3. 8

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  4. 9

    高市政権の積極財政は「無責任な放漫財政」過去最大122兆円予算案も長期金利上昇で国債利払い爆増

  5. 10

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手