著者のコラム一覧
中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

がんも糖尿病も「BMI27」を下回るように歩くと予防になる

公開日: 更新日:

 つまり、日本人男性では、BMI25~27くらいの小太りががんはもちろん、全死亡も極小に。痩せているほど危ないといえます。

 実は、前述の全世界の調査を、日本を含むアジアエリアで解析すると、がんの発症に対する影響は、糖尿病肥満を上回りました。肥満をリスクとした世界の結果とは逆です。

 日本では、世界に比べて痩せている糖尿病の人も多く、それも相まって“痩せリスク”を助長しているのかもしれません。こうした結果を踏まえると、何が分かるか?

 たとえ体重が増えたとしても、せめてBMIが27を超えないように、ウオーキングやジョギングなど軽い有酸素運動を心掛けるとよいでしょう。それが、糖尿病の予防になり、ひいてはがん死リスクも下げてくれます。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    1年ぶりNHKレギュラー復活「ブラタモリ」が好調も…心配な観光番組化、案内役とのやり取りにも無理が

  2. 2

    大リストラの日産自動車に社外取締役8人が「居座り」の仰天…責任問う大合唱が止まらない

  3. 3

    眞子さん極秘出産で小室圭さんついにパパに…秋篠宮ご夫妻に初孫誕生で注目される「第一子の性別」

  4. 4

    広島新井監督がブチギレた阪神藤川監督の“無思慮”…視線合わせて握手も遺恨は消えず

  5. 5

    故・川田亜子さんトラブル判明した「謎の最期」から16年…TBS安住紳一郎アナが“あの曲”を再び

  1. 6

    三山凌輝活動休止への遅すぎた対応…SKY-HIがJYパークになれない理由

  2. 7

    所属先が突然の活動休止…体操金メダリストの兄と28年ロス五輪目指す弟が苦難を激白

  3. 8

    大阪万博は値下げ連発で赤字まっしぐら…今度は「駐車場料金」を割引、“後手後手対応”の根本原因とは

  4. 9

    芳根京子“1人勝ち”ムード…昭和新婚ラブコメ『めおと日和』大絶賛の裏に芸能界スキャンダル続きへのウンザリ感

  5. 10

    国民民主党・玉木代表は今もって家庭も職場も大炎上中…「離婚の危機」と文春砲