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中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

さいとう・たかをさんが永眠 膵臓がんは尾道方式ならステージ0でも発見

公開日: 更新日:

 ギネス記録を更新している「ゴルゴ13」などで知られる漫画家さいとう・たかをさんの命を奪ったのは、すい臓がんでした。享年84。作品は、スタッフが協力し、今後も継続するそうです。さいとうさんの思いが受け継がれるのは、何よりでしょう。

 さて、すい臓がんは、がんの中でも難治がんとして知られます。すい臓の周りには、肝動脈や腹腔動脈など生命を維持するために重要な血管があるため、がんが血管の近くにあったり、血管を巻き込むように広がっていたりすると、手術が難しい。

 すい臓がんの予後を占う上では、手術ができるかどうかがとても重要。そこで、手術ができるかどうかの判断基準があります。「切除可能」「切除可能境界」「切除不能(局所進行)」「切除不能(遠隔転移)」の4つで、前述の血管に浸潤するケースは「切除不能(局所進行)」です。

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