アオヤギは夕食に食べる 肝機能をアップし血液サラサラに
アオヤギはバカガイの別名と言われています。バカガイ自体の由来は水揚げした後にダランと足(舌)を伸ばしている、千葉県などの産地で「バカみたいに採れた」ため……など諸説あります。
アオヤギは千葉県市原市の地名で、バカガイの集積地であることから名づけられたという説がありますが、広辞苑ではバカガイ科バカガイ属の二枚貝のむき身のことを指して区別しているようです。
寿司で提供される際もアオヤギと呼ばれ、とても人気のある貝のひとつです。刺し身だけでなく、西日本ではキヌガイやヒメガイなどといって干物に加工されるなど、さまざまな調理法がなされている食材です。
そんなアオヤギには、タウリンやベタインという栄養素が豊富に含まれています。タウリンは、アミノ酸の一種で肝臓の機能を向上し、血中コレステロールに働きかけて血液をサラサラにしてくれます。
ベタインもタウリンと同じくアミノ酸の一種で、肝臓へ蓄積する脂肪を効率的に代謝したり、体内のコレステロール値を低下させる作用が報告されています。また、ベタインを口から取ることで動脈硬化の原因といわれるホモシステインの濃度を下げる、お酒の飲みすぎによって引き起こされる脂肪肝の改善、心臓などの循環器疾患や認知障害の改善といううれしい報告もあります。