眼科編(12)「シャルルボネ症候群」は加齢黄斑変性症の12%が経験

公開日: 更新日:

 加齢黄斑変性症とは、モノを見るのに重要な網膜の中心部である黄斑部が変性する病気のこと。日本では視覚障害者手帳交付の原因疾患の第4位で、高齢者の失明につながり、50歳以上で70万人以上の患者がいると推定されている。

 では、加齢黄斑変性症の人はどのくらいの確率で幻視が見られるのだろうか? 加齢黄斑変性に関する大規模な調査では12%にシャルルボネの幻視が存在することが報告されているという。

「この病気には黄斑組織が加齢とともに萎縮する萎縮型と滲出型があり、前者の症状はゆっくりと進行。後者は網膜のすぐ下に新しい血管(新生血管)ができて黄斑にダメージを与え、視力が急激に低下することがあります。滲出型では、それ自体でもちらつき、閃光、円、風車、ジグザグなど形のハッキリしない、光る画像が見えることがあります。ある調査では滲出性黄斑変性症患者群の59%が光視症を持っていました。幻視や何かよくわからない画像が見えたときは、精神的なものではない目の病気を疑い、眼科専門医に相談することが大切です」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  2. 2

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 3

    未成年の少女を複数回自宅に呼び出していたSKY-HIの「年内活動辞退」に疑問噴出…「1週間もない」と関係者批判

  4. 4

    2025年ドラマベスト3 「人生の時間」の使い方を問いかけるこの3作

  5. 5

    2025年は邦画の当たり年 主演クラスの俳優が「脇役」に回ることが映画界に活気を与えている

  1. 6

    真木よう子「第2子出産」祝福ムードに水を差す…中島裕翔「熱愛報道」の微妙すぎるタイミング

  2. 7

    M-1新王者「たくろう」がネタにした出身大学が注目度爆上がりのワケ…寛容でユーモラスな学長に著名な卒業生ズラリ

  3. 8

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  4. 9

    高市政権の積極財政は「無責任な放漫財政」過去最大122兆円予算案も長期金利上昇で国債利払い爆増

  5. 10

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手