著者のコラム一覧
尾上泰彦「プライベートケアクリニック東京」院長

性感染症専門医療機関「プライベートケアクリニック東京」院長。日大医学部卒。医学博士。日本性感染症学会(功労会員)、(財)性の健康医学財団(代議員)、厚生労働省エイズ対策研究事業「性感染症患者のHIV感染と行動のモニタリングに関する研究」共同研究者、川崎STI研究会代表世話人などを務め、日本の性感染症予防・治療を牽引している。著書も多く、近著に「性感染症 プライベートゾーンの怖い医学」(角川新書)がある。

男性だけじゃない 女性にも“夜間勃起”と“朝立ち”がある

公開日: 更新日:

 男性の体は「ヒトの基本形」である女性で、それが性分化したものです。一般的には男性の亀頭は女性のクリトリスに相当するといわれていますが、解剖学的には男性のペニス(陰茎)は女性のクリトリス(陰核)に相当します。ですから男性のペニスが性的興奮で勃起するように、女性のクリトリスも性的興奮によって充血して膨張し、勃起します。

 ペニスとクリトリスは外見では分かりませんが、尿道口が別のところにあるだけで同じような構造をしています。ペニスは海綿体に血液が充満して、サオの部分と亀頭が硬くなります。クリトリスも海綿体組織でできていて、サオの部分に当たる「陰核体」は体内にあります。そして、ペニスの亀頭の部分が、クリトリスの「陰核亀頭」として体の外に突起しているのです。

 このようなことから分かるように、男性特有と思われている性的興奮と関係なく起こる「朝立ち」は、女性にも起こるのです。しかし、ペニスの大きさが人によって違うように、陰核亀頭の大きさにも個人差があります。男性と違って圧迫感がないので、朝立ちしても自覚している女性は少ないようです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  2. 2

    大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異常すぎる

  3. 3

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  4. 4

    ヤクルト茂木栄五郎 楽天時代、石井監督に「何で俺を使わないんだ!」と腹が立ったことは?

  5. 5

    バンテリンドームの"ホームランテラス"設置決定! 中日野手以上にスカウト陣が大喜びするワケ

  1. 6

    菜々緒&中村アン“稼ぎ頭”2人の明暗…移籍後に出演の「無能の鷹」「おむすび」で賛否

  2. 7

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  3. 8

    ソフトバンク城島健司CBO「CBOってどんな仕事?」「コーディネーターってどんな役割?」

  4. 9

    テレビでは流れないが…埼玉県八潮市陥没事故 74歳ドライバーの日常と素顔と家庭

  5. 10

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ