眼科編(6)日本人の途中失明第4位「加齢黄斑変性」の症状と対処法

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 物を見るのに重要な目の組織に「黄斑」がある。それが加齢でダメージを受け視力低下などを起こすのが「加齢黄斑変性症」だ。どんな病気か。「自由が丘清澤眼科」(東京・目黒区)の清澤源弘院長に聞いた。

「私たちが物を見るときは、目の中に入ってきた光を目の奥の網膜と呼ばれる組織で刺激として受け取り、光から信号に変えて脳に送るための視神経に伝達します。その網膜の中心部分(直径6ミリ程度)が黄斑です。ここが変化すると、物が歪んだり、視野が暗くなったりします。緑内障や網膜色素変性症、糖尿病網膜症と並び、中途失明を引き起こす第4位の目の病気であることが知られています」

 実はこの病気はかつて日本人にはほとんど見られない病気だった。食事や生活習慣の西欧化で増えたといわれている。

「加齢黄斑変性症の初期には特別な症状はありません。しかし、末期になると中心視力の低下や、中心付近の視野障害を訴え、視界のぼやけや歪みが出てきます。完全な失明は引き起こしませんが、顔を見たり、文字を読んだり、運転したり、料理などの近接作業が難しくなることがあります」

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