女性に多いセックス後の「頻尿」には意外な病気が潜む
セックスをした後に、やたらとトイレが近くなるという女性が結構多くいます。この「セックス後の頻尿」が、なぜ起こるのかご存じでしょうか。それは本人が「尿道炎」や「膀胱(ぼうこう)炎」を起こしていることに気づいていないからです。
特に女性は男性に比べて膀胱炎になりやすく、繰り返しやすいのは体の構造上に原因があります。女性の尿道は肛門や腟と距離が近く、そこには数多くの常在菌(大腸菌などの雑菌)がすんでいます。しかも、女性の尿道は約4センチと短いため、雑菌が膀胱の中に入り込みやすいのです。
一般的に「トイレを我慢しすぎて膀胱炎になる」といわれます。普通に尿意を感じた時点で排尿をすれば、雑菌が膀胱に入り込んでも尿と一緒に排出されてしまいます。ところが尿には栄養分が多く含まれていますので、トイレを長時間我慢していると少ない雑菌でもどんどん繁殖して膀胱炎になってしまうのです。
膀胱炎は頻尿の原因になりますが、炎症が軽い場合には普段あまり気にならないことがあります。そういうときにセックスをすると、性器や尿道に刺激が加わり炎症が悪化し、過敏に尿意を感じるのでセックス後の頻尿につながるのです。