著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

朝型タイプは夜型タイプより脳の一部領域の活動が低下する

公開日: 更新日:

 朝に体を動かすことはとても良い習慣です。仕事ができる人は、朝からジョギングやストレッチなど、何かしらの運動や習慣を持っている──皆さんの周りにもそういった方はいるのではないでしょうか?

 実際、米イリノイ州にある高校で、ジョギングでも何でも生徒の好きなものでいいので、毎朝必ず運動をさせるようにしたところ、学力が上がって公立校で全米1位になったという報告があるそうです。

 心拍数をある程度上げられる運動、つまり少しくらいキツいと感じるような運動をすると、心臓から脳にどんどん血液が送り込まれるため、脳がベストな状態になりやすいといわれています。朝から体を動かすためには、早起きが必要ですから「早起きは三文の徳」とも考えられますが、科学的には必ずしもそうとは言い切れないようなのです。

 イギリスのウェストミンスター大学で、2日間にわたってさまざまな睡眠リズムを持つ42人のボランティアの唾液を1日8回分析したところ、早起き傾向にある人は睡眠が長い人に比べて、より多くのコルチゾールが検出されました。コルチゾールは、本来、ストレスを抑制するために分泌されるホルモンです。ということは、無理して早起きをするとストレス値が上がるわけです。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

  3. 3

    TBS「ザ・ロイヤルファミリー」はロケ地巡礼も大盛り上がり

  4. 4

    維新の政権しがみつき戦略は破綻確実…定数削減を「改革のセンターピン」とイキった吉村代表ダサすぎる発言後退

  5. 5

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  1. 6

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  2. 7

    粗品「THE W」での“爆弾発言”が物議…「1秒も面白くなかった」「レベルの低い大会だった」「間違ったお笑い」

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  5. 10

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ