朝型タイプは夜型タイプより脳の一部領域の活動が低下する
また、ベルギーのリエージュ大学では、15人の極端な朝型タイプと、15人の極端な夜型タイプを対象にした検証(2015年)を行っています。それぞれのタイプの起床時と10時間半後の脳の活動を測定してみたところ、朝型も夜型も起床時の生産性は変わらなかったのですが、10時間半後の計測では変化が生じたといいます。朝型タイプの脳は、注意力と概日リズムに関連する領域の活動が、夜型タイプよりも低下していました。
このように、無理をしてまでの早起きは、必ずしも「良い」とは言い切れないんですね。
夜更かしに関する次のような興味深いエビデンスも存在します。
「同性同士で夜更かしするより、異性と一夜を共にしたほうが、翌日の眠気が軽くなる」というインペリアル・カレッジ・ロンドンの研究結果(2017年)があります。ただし、こちらの実験、実はハエで検証したものなので、興味半分でお聞きください。
そもそも寝不足状態を続けた後に眠ると、リバウンドでいつもより睡眠時間が長くなることが明らかになっています。これは人間も同じです。