東洋医学で「こむら返り」はどのように対処しているのか
足がつる、いわゆる「こむら返り」は、一般的にふくらはぎの筋肉が激しく収縮して引きつれる状態を言います。
こむら返りの「こむら」は漢字で書くと「腓」。すねの後ろ側の部分を指し、ここには腓腹筋という筋肉があり、こむら返りはその腓腹筋が激しく収縮することで起こります。
原因としては、マグネシウムやカルシウム、さらにはカリウムなどのミネラル不足とされていますが、中でもマグネシウム不足が根幹にあります。
症状が出やすいのは就寝中、特に明け方が多く、また激しい運動中や筋肉を使いすぎた後にも見られます。
東洋医学ではこういった筋肉の引きつれを「転筋」や「拘急」などと呼んでいます。その原因は次の2つにあると考えられています。
1つは、足や下半身に冷風などが当たって冷えたことによる筋肉の収縮。もう1つは、体にとって必要な「気・血・水」のうち、血の不足により筋肉から十分な栄養が行き渡らなかったため。後者の場合、転筋のほかに、めまい、目のかすみ、動悸、眼瞼結膜が白っぽいなどの症状が出ることも少なくありません。