東洋医学で「こむら返り」はどのように対処しているのか
セルフケアとしては、まずは足を冷やさないように注意する。ふくらはぎの真ん中にある承筋というツボに市販のお灸をしてもよいでしょう。
また、血の不足による場合はすねの外側、膝のお皿の下から指4本ぶん下にある「足三里」、内くるぶしから指4本ぶん上の骨と筋肉の境目あたりの「三陰交」を指圧したりお灸したりするとよいでしょう。
お灸も指圧も効果が期待できますが、やり過ぎには注意が必要ですから、まずは鍼灸師に相談してください。
一方、漢方処方では「芍薬甘草湯」が即効性のある漢方としてよく知られています。
ただし、アルドステロン症やミオパチー、または低カリウム血症のある患者さんはくれぐれも使用は控えてください。
▽西野祐介(にしの・ゆうすけ) 日本医学柔整鍼灸専門学校鍼灸学科専任教員。はり師・きゅう師・柔道整復師。