羊一頭コース 腹いっぱい食べても翌日の体脂肪に変化なし

公開日: 更新日:

 最初から最後までほぼ羊のコース料理をいただいた。羊以外は、つくね団子に入れるピーマン、ご飯、鍋のキノコ類、締めの麺のみ。

「全国の羊を一頭買い」というだけあって、羊のタン、レバー、モモ、ウデ、スネ、スペアリブ、バラなどさまざま。その中で印象に残ったのが、羊のハツ(心臓)だ。

 軟らかく、脂の量が適度なので羊らしさを存分に味わえつつ、でもあっさり。ハツはビタミンAやB2、鉄分が豊富な部位だそうで、体にもいい。羊のハツを食べられるお店はなかなかないので、貴重な体験だった。

 羊といえば、冬の食品。東洋医学の考えでは、羊は「熱性」の性質を持つ食品で、体を温める作用がある。北京では、寒い冬に羊のしゃぶしゃぶをよく食べるのだとか。

 羊はダイエット中にもオススメの食品として知られる。羊の赤身は発熱を促し、脂肪燃焼を高める。羊の脂身は人間の平熱より高い温度でないと溶けないため、体内で吸収されず排出されるとも聞いたことがある。さらに、羊に含まれるL-カルニチンというアミノ酸の一種は、脂肪酸を運び、効率よくエネルギーに変換する働きがあるそうだ。

 羊のコースの内容は割とがっつり系で、ご飯も麺も食べたにもかかわらず、翌日の体重測定では体脂肪率が増えていなかった。肉を食べたいが太りたくない──。そんな日は、羊をどうぞ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  2. 2

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  3. 3

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  4. 4

    国宝級イケメンの松村北斗は転校した堀越高校から亜細亜大に進学 仕事と学業の両立をしっかり

  5. 5

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  1. 6

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー

  2. 7

    【京都府立鴨沂高校】という沢田研二の出身校の歩き方

  3. 8

    「核兵器保有すべき」放言の高市首相側近は何者なのか? 官房長官は火消しに躍起も辞任は不可避

  4. 9

    複雑なコードとリズムを世に広めた編曲 松任谷正隆の偉業

  5. 10

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした