花粉症ピークはこれから…かゆくて目を強くこすると失明する危険
目を何度も強くこする人は「円錐角膜」と呼ばれる目の病気を発症する可能性が高くなるともいわれている。
「この病気は角膜の中央部分が薄くなることで、眼圧に負けた中央部下部が結果として前方に円錐状に突出する病気です。このため、視力が出にくくなります。ハッキリした原因はわかっていませんが、アトピー性皮膚炎やアトピー性結膜炎を併発しているケースが20%以上報告されており、花粉症との関係も疑われています」
円錐角膜は薄くなった角膜部分が混濁して光がまぶしく見えたり、物が二重に見えたりするが、当初はメガネやコンタクトで視力矯正できるため気づかない人も多いという。
「ただし、円錐角膜が進行すると、角膜内に眼球内を満たしている房水が流れ込んできて水腫が発生したり、薄くなった角膜が破れて角膜移植が必要になったりします」
■点眼薬と内服薬で対策を
実際、もともとアトピー性皮膚炎などのアレルギーがある人が、花粉症でアトピー性結膜炎を発症すると、強く目をこすり過ぎて白内障が進むこともある。