花粉症ピークはこれから…かゆくて目を強くこすると失明する危険

公開日: 更新日:

「ある男性は、ひどい花粉症で、目を強くこすったために白内障を生じました。その治療中にカメラにおけるフィルムのような働きをする網膜に大きな裂孔が両目に見つかりました。その後、網膜剥離が広がり、白内障と網膜剥離の手術を受けることになりました」

 網膜は衝撃に弱く、目をこするといったちょっとした目への衝撃でも剥離を起こすことがあることが知られている。

「とくに強度近視の人や眼科検診で網膜に薄いところがあると眼科専門医から指摘を受けた人、50~60代以上で眼球の硝子体部分がゲル化して前方に引っ張られている状態の人は、要注意です。少しでも見え方に異常が出たら、面倒くさがらずに眼科専門の医療機関を受診することが大切です」

 では、花粉症の人は目の対策をどうすればいいのか? まずは、花粉症対策用の点眼薬と内服薬を使うことだ。

「アレジオンLX点眼液0.1%を使うといいでしょう。2013年から発売されているアレジオン点眼0.05%の2倍の濃度で、コンタクトレンズの人でも使えます。これまでは1日1滴4回ささなければなりませんでしたが、いまは1日1滴2回で大丈夫です。一緒に花粉症の内服薬を使うといいかもしれません。私はアレジオン内服をおすすめしています」

 手元に点眼薬がない場合は、冷やしたタオルでまぶたを覆うとかゆみがとれる場合があるが、まずは眼科で花粉症対策することだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 2

    フジテレビ「第三者委員会報告」に中居正広氏は戦々恐々か…相手女性との“同意の有無”は?

  3. 3

    大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言

  4. 4

    兵庫県・斎藤元彦知事を追い詰めるTBS「報道特集」本気ジャーナリズムの真骨頂

  5. 5

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  1. 6

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 7

    冬ドラマを彩った女優たち…広瀬すず「別格の美しさ」、吉岡里帆「ほほ笑みの女優」、小芝風花「ジャポニズム女優」

  3. 8

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  4. 9

    やなせたかし氏が「アンパンマン」で残した“遺産400億円”の行方

  5. 10

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」