著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

子供のSNSは1日3時間超だとメンタルのリスクが2倍に…米公衆衛生局の注意喚起に衝撃

公開日: 更新日:

 アメリカ政府の公衆衛生局のトップが、子供のSNS使用に関する異例の注意勧告を行い、全米に衝撃が走っています。

 米公衆衛生局長官ヴィヴェック・マーシー博士によれば、アメリカの13〜17歳の95%がSNSを使用、その3分の2は「ほぼ常に」SNS上にいます。そしてそのコンテンツの一部はメンタルヘルスに悪影響を及ぼし、特に1日3時間以上使っている子供たちや思春期の若者は、うつや不安神経症などの症状を経験するリスクが、2倍になるといいます。

 アメリカの10代の若者のSNSの使用時間は1日平均3.5時間。つまりかなりの数の若者が大きなリスクを抱えていることになります。SNSが自分のボディ・イメージに与える影響について尋ねた質問では、「13〜17歳の46%が、SNSを見ることで嫌な気持ちになった」と答えたといいます。

 報告では「SNSの精神衛生上の影響について完全にはわかっていないが、子供や青少年にとって100%安全とは言い切れない。どんなコンテンツが最も有害で、どうすれば若者たちを守ることができるのかを、もっと研究しなければならない」とし、SNSの良さを活かし、危害のリスクを減らすために、政府や企業、研究者、親などが協力して取り組むことを勧告しています。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    参政党が消せない“黒歴史”…党員がコメ農家の敵「ジャンボタニシ」拡散、農水省と自治体に一喝された過去

  2. 2

    極めて由々しき事案に心が痛い…メーカーとの契約にも“アスリートファースト”必要です

  3. 3

    遠野なぎこさんを追い詰めたSNSと芸能界、そして社会の冷酷無比な仕打ち…悲惨な“窮状証言”が続々

  4. 4

    ドジャース大谷翔平がついに“不調”を吐露…疲労のせい?4度目の登板で見えた進化と課題

  5. 5

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  1. 6

    清水賢治社長のセクハラ疑惑で掘り起こされるフジテレビの闇…「今日からシリケン」と“お触り続行”の過去

  2. 7

    カブス鈴木誠也「夏の強さ」を育んだ『巨人の星』さながら実父の仰天スパルタ野球教育

  3. 8

    千葉を「戦国」たらしめる“超過密日程”は今年の我が専大松戸に追い風になる手応えを感じています

  4. 9

    趣里はバレエ留学後に旧大検に合格 役者志望が多い明治学院大文学部芸術学科に進学

  5. 10

    参政党が参院選で急伸の不気味…首都圏選挙区で自公国が「当選圏外」にはじかれる大異変