糖尿病ではプライベートゾーンにも合併症が…かゆみ、痛み、出血などトラブル続出

公開日: 更新日:

 インキンタムシがかゆいのは、白癬菌が角質層の下の表皮細胞に接触すると炎症が起きるから。かきすぎて皮膚が茶色になっている患者も少なくないという。

「股間の皮膚に炎症が続くと、色素沈着が生じて皮膚が茶色になるのです。赤色部分はまだ炎症が残っている部分。患者さんの中には『水虫と同じなら市販の水虫薬を塗ればいい』と考える人がいますが、素人療法は思わぬ薬の副作用を生みかねません。必ず専門医に診てもらいましょう」

 陰嚢の皮膚掻痒症は、がんや腎不全など内臓疾患の前触れとして起こることがある。糖尿病はその代表的疾患だ。

「皮膚掻痒症は夜になるとかゆみが強くなるという性質があります。恥ずかしさから病院に行けず、色素沈着とかきむしったことによる皮膚の角質化で股間が茶色と赤色が混じりあってごわごわしているケースが少なくありません」

 股間のかゆみといえばカンジダ菌による皮膚炎を忘れてはいけない。亀頭部分や包皮がかゆみや痛みを伴い、赤くなる。


「カンジダ菌は常在真菌の一種で、健康な人は他の真菌とバランスを保っています。ところが糖尿病になってそのバランスが崩れるとカンジダ菌がプライベートゾーンに感染する性器カンジダ症を患う男女がいます。男性はそこからカンジダ性亀頭包皮炎になるのです」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 2

    フジテレビ「第三者委員会報告」に中居正広氏は戦々恐々か…相手女性との“同意の有無”は?

  3. 3

    大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言

  4. 4

    兵庫県・斎藤元彦知事を追い詰めるTBS「報道特集」本気ジャーナリズムの真骨頂

  5. 5

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  1. 6

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 7

    冬ドラマを彩った女優たち…広瀬すず「別格の美しさ」、吉岡里帆「ほほ笑みの女優」、小芝風花「ジャポニズム女優」

  3. 8

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  4. 9

    やなせたかし氏が「アンパンマン」で残した“遺産400億円”の行方

  5. 10

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」