最近は糖尿病治療に「SGLT2阻害薬」という薬が処方されることが多い。尿中に排出した血液中の糖を再吸収させないことで血糖値を下げるタイプの2型糖尿病の治療薬だ。単独で使用すると低血糖リスクの危険性がないことや、体重を減少させる効果などが報告されている。しかし、この薬は尿路・性感染症を発症しやすいから注意が必要だ。
「尿中の糖が増えるため、尿中に細菌などが増殖する可能性が懸念されています。具体的には腎盂腎炎や膀胱炎、性感染症としては女性の外陰部膣カンジダ症などを発症しやすいことが報告されています」