「尿酸値」が高くなると死亡リスクが3倍にアップ…痛風だけじゃない

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 また、BMIが25以上の肥満体形の人はインスリンの分泌量が増える「高インスリン血症」を発症しているケースが少なくない。インスリンには尿酸の排出を抑制する作用があり、尿酸値は高くなりやすい。肥満気味な人は、脂肪燃焼効果が期待できる30分程度のウオーキングなどの軽い有酸素運動を週3回行うのが効果的だ。ただし、筋肉トレーニングといった短時間に強い負荷をかけて行う無酸素運動は、細胞が壊され核酸の分解が進み尿酸が作られやすくなる。

「牛乳やヨーグルトなどの乳製品も尿酸値の改善に効果的です。牛乳に含まれるカゼインと呼ばれるタンパク質が尿酸の排出を促すと明らかになりました。実際、1日1杯を1カ月間続けた患者さんに、尿酸値の低下がみられたので、毎日継続するのが大切です」

 果汁100%ジュースや甘い清涼飲料水は果糖を多く含み、果糖は代謝される際に副産物として尿酸が作られるので控えるといい。

 普段から尿酸値が高くても、痛風発作が起こらないと自覚症状はない。そのため、放置している人が少なくないという。

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