「尿酸値」が高くなると死亡リスクが3倍にアップ…痛風だけじゃない

公開日: 更新日:

 尿酸は水に溶けにくく、血中の尿酸値が7.0を超えると徐々に結晶化が進む。尿酸の結晶が足の親指の関節に沈着すると痛風、腎臓に沈着すると腎臓病や尿路結石を引き起こす。

 さらに近年は心血管疾患との関連も指摘されている。

「尿酸が作られる際、同時に活性酸素も作られます。これには細胞を壊す働きがあるので血管が傷つき動脈硬化や血管系の病気を引き起こすと考えられています。また、尿酸が血管内皮細胞を直接障害することが実験で確認されています」

 今田氏が行った一般住民を対象とする研究で尿酸値が1年前と比較して2.0以上上昇すると、心筋梗塞といった心血管疾患による死亡リスクが3倍になると明らかになった。また、血管の障害は脳梗塞脳卒中も引き起こす危険性も高まる。

■乳製品の摂取が効果的

 尿酸値を上昇させないために、まずは生活習慣から見直したい。

「ビールはプリン体を多く含むと知られています。毎日飲む習慣がある人は、尿酸値の上昇を防ぐためにも1日瓶ビール1本にとどめてください。また、肉類や魚介類もプリン体の量が多い。普段から肉や魚を食べる頻度が高い人は量を半分にし、尿酸の排出を促すとされるヒジキやワカメ、ホウレンソウといった海藻類や野菜を摂取すると、尿酸値の上昇を防げます」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」

  2. 2

    円安地獄で青天井の物価高…もう怪しくなってきた高市経済政策の薄っぺら

  3. 3

    現行保険証の「来年3月まで使用延長」がマイナ混乱に拍車…周知不足の怠慢行政

  4. 4

    ドジャース大谷翔平が目指すは「来季60本15勝」…オフの肉体改造へスタジアム施設をフル活用

  5. 5

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  1. 6

    佐々木朗希がドジャース狙うCY賞左腕スクーバルの「交換要員」になる可能性…1年で見切りつけられそうな裏側

  2. 7

    【武道館】で開催されたザ・タイガース解散コンサートを見に来た加橋かつみ

  3. 8

    “第二のガーシー”高岡蒼佑が次に矛先を向けかねない “宮崎あおいじゃない”女優の顔ぶれ

  4. 9

    二階俊博氏は引退、公明党も連立離脱…日中緊張でも高市政権に“パイプ役”不在の危うさ

  5. 10

    菊池風磨率いるtimeleszにはすでに亀裂か…“容姿イジリ”が早速炎上でファンに弁明