著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

知的作業に集中する前に「水」を飲むと、脳が活性化する

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 話していたり動いたりした後、ふと、「あれ、今何をしようとしていたんだっけ?」と思ったことが、誰にでもあるのではないでしょうか。なぜ、急に思い出せなくなるのか--。それは脳の記憶と深い関わりがあります。

 そもそも、脳の記憶には、「短期記憶」と「長期記憶」があります。記憶をつかさどることで有名な「海馬」という部位は、短期記憶を処理する部分になります。海馬のなかで短期記憶が整理され、重要な情報と判断されると、「大脳新皮質」に移行して長期記憶として定着します。

 つまり、ささいな出来事であっても、長く記憶したい出来事であっても、ひとまず情報は海馬で処理されるようにできているわけです。「あれ、今何をしようとしていたんだっけ?」となってしまう原因は、短期記憶に関わる問題ですが、長期記憶も短期記憶も海馬の働きがポイントになるため、いかに脳に酸素をしっかりと送ることができるか。効率よく脳を働かせるには、脳の血流をよくすることが重要です。

 脳の燃料である酸素は、血液に乗って運ばれますから、少し息が上がる程度の、心拍数が120/分を超えるような中強度の負荷がかかる運動を定期的に取り入れるといいでしょう。全身に血液をめぐらせるような、たとえば少し速めのジョギングや縄跳び、階段の昇降などの運動を10~20分程度行うと◎。中でも、私がおすすめしたいのが縄跳びです。

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