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堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

デート中、スマホは見えない場所へ…親近感や共感に影響あり

公開日: 更新日:

 私たちの生活に欠かすことができないスマートフォン(以下、スマホ)。電話をかける、写真を撮る、情報を調べる──かつては使用できる機能も限られていましたが、どんどん進化を重ね、今ではウォレット機能や編集機能、ヘルスケア機能という具合に生活の中におけるスマホの使用機会は急増しています。

 ブリガムヤング大学のサラ・コインは、テクノロジー機器(コンピューター、携帯電話、スマホ、テレビなど)による日常的な介入を「Technoference(テクノフェレンス)」と呼び、スマホが実生活に及ぼす影響を研究しています。とりわけ恋愛関係におけるテクノロジー機器の使用頻度と機器使用に伴う日常的な中断が、人間関係の幸福度にどのように関係しているかを調査した結果(2016年)は興味深いでしょう。

 この研究は女性を中心に行われ、既婚・同棲をしている143人にオンラインアンケートで回答してもらうというものでした。

 その結果、大多数がカップルの会話や食事の時間などでテクノロジー機器がパートナーとのやりとりを頻繁に妨げていると回答したそうです。さらに人間関係においてテクノロジーへの介入が多いと答えた参加者ほど、人間関係や生活の満足度が低く、精神的に落ち着かないことが多いと報告したことも明らかになりました。

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