著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

SNSのネガティブな書き込みは「自分とは関係ない」と思え

公開日: 更新日:

 ネガティブなニュースを見ていると、不快な気分になるという人は多いと思います。実際、感情は伝染するといわれ、直接目に飛び込んでくるような映像の場合、その感染力はとても高いといわれています。

 では、テレビのニュースではなく、SNSの場合はどうかというと、やはりネガティブな情報や感情は伝染することが分かっています。その好例が、フェイスブックのニュースフィードに表示される投稿の感情が、ユーザー投稿の感情にどのように影響するかを調べる検証(2013年)です。

 カリフォルニア大学サンフランシスコ校などとともに研究を主導したクレイマーは、フェイスブックのデータサイエンティストとして勤務する“中の人”で、この検証のためになんと約70万人のユーザーのニュースフィードを解析したというから驚きです。

 クレイマーらは、フェイスブックのアルゴリズムを操作して、ポジティブな言葉を含む投稿の表示を減らした場合、ユーザーの投稿にネガティブな言葉が増えるか? そして、その逆は起こりうるかと調べました。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…