腰・膝・足首が痛い人は…股関節の「硬さ」を要チェックするべし
股関節を柔軟に保つことが大切
「股関節は少しずつ硬くなっていき、最初のうちは痛みなどがありません。上記のチェックで左右差がある人も注意が必要。片方はスムーズに動くが、片方は開きにくい、動かしにくい、違和感があるという場合です。股関節の変形が始まっている可能性があります」
歩く際に体の中心にあるのが、股関節。硬くなり可動域が狭くなると、一歩一歩の歩幅が狭くなり、歩行スピードが落ちる。階段の上り下りがスムーズにいかなくなり、痛みを伴うこともある。
「高齢者では歩くことがおっくうになり、結果、フレイルにつながってしまいます。また、変形性股関節症が進行すると、手術が必要となります」
股関節の柔軟性を高め、可動域を広げるには、ストレッチが有効だ。塗山医師が勧める方法は次の通り。
【片膝をついて「屈曲」と「伸展」(写真A)】
右膝を深く折り曲げ、左足のつま先を床につけて、左膝も床につけるようにゆっくり腰を落として15~30秒キープ。このとき腰が前かがみにならないよう気を付ける。両手はもも上に置く。反対側も同様に行う。
【お尻を後ろに引き、「屈曲」と「外旋」(写真B)】
①四つん這いの姿勢になる。このとき、両膝の幅は広めに。
②お尻を後ろに引いていき、元の姿勢に戻る。この繰り返しで30秒間続ける。
簡単な動きなので、硬く固まった股関節になる前に日課にしてほぐしたいものだ。