糖尿病治療で血糖値が大幅に下がると「遠視」になるのか?

公開日: 更新日:

 糖尿病患者には一時的な視力変化がみられることが知られている。血糖が上昇しているときは近視となり、血糖が下がると遠視の状態になるという。

 ある報告では糖尿病と診断されて5年が経過した50代男性が、教育入院で食事療法と運動療法を本格的に開始して1週間ほどしたところ、近くが見えづらいと訴え、7年前に作ったメガネが合わなくなったという。また、糖尿病歴3年目の50代女性は、治療開始3日目に遠視の状態が現れ、10年前に作ったメガネが合わなくなったという。

 糖尿病を発症して2週間の教育入院をした98人を対象に空腹時血糖値と目の屈折度を調べた、さらに別の研究では196眼中84眼に比較的に大きな屈折度の変動があり、そのうち56眼が退院時に遠視化が認められたという。

 また、20眼に近視化が認められたとも報告されている(なお8例は片方遠視化他眼近視化だった)。

 遠視化傾向は入院時に高血糖で、血糖低下幅の大きい患者に高率に認められたという。なぜこのようなことが起きるのか?

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇