正月に食中毒を起こさない! 「日本食中毒防止協会」専務理事が指摘する対策3原則

公開日: 更新日:

 なお、餅つき大会での集団食中毒は複数報告されている。あるケースではあんこを作る際、小豆に砂糖を加えて煮詰めるまで1日常温状態に。その間にセレウス菌が増殖したためとされている。

【③やっつける】

 加熱しても生き残る細菌がいるため万全ではないが、それでも「加熱」は基本。調理器具は定期的に熱湯消毒をする。家庭での食中毒対策に取り組む傍ら、念頭に置いておきたいのは、「調理のプロがいる飲食店でも、食中毒対策は万全ではない」という点。

「2000年以降、全体の食中毒件数は減っているのですが、飲食店での件数は増えています。日本の食中毒を撲滅するには、飲食店の注意力がカギと考えています」

 発生件数が多い食中毒の原因菌として、カンピロバクター菌がある。ほとんどが鶏肉の加熱不足によるもの。

「じつは、カンピロバクター菌の食中毒の大半は飲食店で起こっています。2019年の調査では、飲食店での発生率が約85%でした」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  2. 2

    高市政権の物価高対策はもう“手遅れ”…日銀「12月利上げ」でも円安・インフレ抑制は望み薄

  3. 3

    元日本代表主将DF吉田麻也に来季J1復帰の長崎移籍説!出場機会確保で2026年W杯参戦の青写真

  4. 4

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  5. 5

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 7

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 8

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾