正月に食中毒を起こさない! 「日本食中毒防止協会」専務理事が指摘する対策3原則

公開日: 更新日:

 せっけんを用いて、手首まで念入りに洗う。これが「つけない」ための洗い方だ。さらに、まな板や包丁などの調理器具は、使用の都度、きれいに洗うこと。

【②増やさない】

「人の2~3割が保菌しているといわれる黄色ブドウ球菌は、25度以上で増殖し、増殖する時に毒素を出します。黄色ブドウ球菌の毒素は100度、30分間の加熱でも分解されません」

 黄色ブドウ球菌を持っている人が餅を触ると、餅に細菌が付着。暖房が効いた部屋に放置すると黄色ブドウ球菌が短時間で爆発的に増加し、プクーッと膨らむまで焼いても、雑煮で煮込んでも、毒素はそのまま。

「ポイントは、『食中毒を引き起こす細菌は、種類によって増殖適用条件が異なる』と、しっかり認識すること。黄色ブドウ球菌は20度以下で増殖を防げますが、米などの穀物につくセレウス菌は4度以下でないと増殖を防げない。食品にどの細菌が付着しているかは、見た目では分かりません。黄色ブドウ球菌だけなら冷蔵庫でもいいが、セレウス菌対策まで考えると、調理後、速やかに冷凍庫で保管するべき」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  5. 5

    巨人正捕手は岸田を筆頭に、甲斐と山瀬が争う構図…ほぼ“出番消失”小林誠司&大城卓三の末路

  1. 6

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  2. 7

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    「ばけばけ」苦戦は佐藤浩市の息子で3世俳優・寛一郎のパンチ力不足が一因