子供の外遊びに注意! 猛暑は目にもダメージ、将来の白内障リスクが高くなる

公開日: 更新日:

 白内障はカメラのレンズのような働きをする目の水晶体が濁り、視力が低下する病気だ。

「高温に高湿度が加わると熱がこもって水晶体温度が上がりやすい。さらに高齢になると体温調整の機能が衰えるので、やはり水晶体温度が上がりやすい。湿度が高い熱帯地域で育った人は温帯育成者より水晶体温度がもともと0.2度高く、太陽光を浴びると0.5度上昇し、高齢者では成人より0.3度高い」

 中高年に多い白内障は5つの型に分類でき、高温でリスクが上がるのは、5型のうち核白内障という型になる。

 佐々木教授は、中国の三亜、シンガポール、台湾の台中、中国の太原、石川県門前町で、50代から60代の10年間での核白内障の発症率を比較。すると三亜41.6%、シンガポール29.1%、台中10.2%、太原4.9%、門前町0.6%と、高温・高湿度の地域ほど白内障発症率が高かった。

■原因は紫外線 比較試験では約9倍

 さらに水晶体の熱負荷閾値を37度と仮定し、それより高い温度差分の1年間の累積量を地域ごとに算出した(累積熱負荷)。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦は大関昇進も“課題”クリアできず…「手で受けるだけ」の立ち合いに厳しい指摘

  2. 2

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 3

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  4. 4

    中日FA柳に続きマエケンにも逃げられ…苦境の巨人にまさかの菅野智之“出戻り復帰”が浮上

  5. 5

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  1. 6

    高市政権の“軍拡シナリオ”に綻び…トランプ大統領との電話会談で露呈した「米国の本音」

  2. 7

    エジプト考古学者・吉村作治さんは5年間の車椅子生活を経て…80歳の現在も情熱を失わず

  3. 8

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  4. 9

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  5. 10

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ