子供の外遊びに注意! 猛暑は目にもダメージ、将来の白内障リスクが高くなる
「累積熱負荷を10年間の核白内障発症率と比較したところ、累積熱負荷が高い順(三亜→シンガポール→台中→太原→門前町)に発症率が高く、累積熱負荷と発症率は高い相関関係にあった。これによって、37度を超えた分の水晶体温度の時間の時間積分が核白内障に関係している可能性が高いことが示されました」
紫外線も、核白内障のリスクと相関関係にある。佐々木教授は、三亜、台中、太原で生涯眼部紫外線被ばく量を算出。そして石川県門前町の70代と同等の被ばく量を1とし、2倍、3倍、4倍に分類。生涯眼部紫外線被ばく量が2倍になると核白内障発症率が1.9倍、3倍だと7.98倍、4倍だと11.88倍となった。
親が気をつけたいのは子供の紫外線暴露だ。
「子供の頃からたくさん紫外線を浴びていた人は、成人後の核白内障発症率が高いのです」
沖縄県・西表島在住の40歳以上の核白内障発症率を「子供の頃から沖縄に住んでいた(子供の頃から紫外線をたくさん浴びていた)」と「移住組」で比較すると、前者は8.67倍発症率が高いとの結果が出た。