著者のコラム一覧
堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

小休止を挟むと記憶が定着しやすくなる…海馬に良い変化を与える

公開日: 更新日:

 トイレに行くと、突然アイデアが降ってきた--。以前、このコラムで、「ボーっとすると脳は平常時の15~20倍のエネルギーを使うため、アイデアも湧きやすくなる」という研究を紹介しました。

 何か行動をしているときと、ボーっとしているときの脳の動きを比較したところ、後者の方が記憶に関する部位や価値判断に関する部位が活発に働いていたことが明らかになったといいます。

 最近はこういった研究が増えていて、ドイツのマックス・プランク研究所のシャックと、プリンストン大学のニブが共同で行った実験(2019年)でも、小休止を入れることが記憶や判断力をつかさどる脳の部位「海馬」に良い変化を与えることを証明しています。

 実験では被験者に、顔と家を重ね合わせた画像を見せました。そして、その画像が若い・新しい(ヤング)か、若くない・古い(オールド)かを判断してもらい、40分間続けました。テストの前後には、5分間の休憩を設けたといいます。

 このテストは、ヤングとオールドという判断を、「顔を見て決める」のか「家を見て決める」のか--、人の脳がどのように画像を認識し、海馬を働かせるのかを調べるものでした。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 2

    フジテレビ「第三者委員会報告」に中居正広氏は戦々恐々か…相手女性との“同意の有無”は?

  3. 3

    大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言

  4. 4

    兵庫県・斎藤元彦知事を追い詰めるTBS「報道特集」本気ジャーナリズムの真骨頂

  5. 5

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  1. 6

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 7

    冬ドラマを彩った女優たち…広瀬すず「別格の美しさ」、吉岡里帆「ほほ笑みの女優」、小芝風花「ジャポニズム女優」

  3. 8

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  4. 9

    やなせたかし氏が「アンパンマン」で残した“遺産400億円”の行方

  5. 10

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」