堀田秀吾
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堀田秀吾明治大学教授、言語学者

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

勉強後に筋トレをすると記憶力がアップする…5分でも効果あり

公開日: 更新日:

 心身の健康維持のために筋トレを行っている方も多いのではないでしょうか?じつは筋トレは勉強や学習の効率を上げる一助になるのですが、そのことはあまり知られていないかもしれません。

 当連載ではこれまで、ウオーキング(散歩)やジョギングなどの有酸素運動が脳に血液を送り、活性化するとお伝えしてきましたが、筋トレなどの無酸素運動にも勉強に効果があることが科学的に判明しています。

 筋トレを行うと記憶の定着を促す「ノルアドレナリン」という神経伝達物質が分泌されることが分かっています。このノルアドレナリンは、暗記などをするときに筋トレを行うとより定着しやすくなるといわれており、筋トレをした際の記憶力は、筋トレをしない際と比べて1.5倍ほど差が生じるという研究結果もあるほどです。

 ジョージア工科大学のワインバーグらによる実験(2014年)では興味深いことが示唆されています。

 23人ずつの2つのグループを対象に、まず各グループの反応潜時(刺激を受けてから反応するまでの時間)を調査。そして、それぞれのグループに90枚の写真を見せ、どのような写真だったかを記憶させました。

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