歯の治療を受けるならクスリに注意(3)【降圧薬】歯肉増殖症で切除するケースも

公開日: 更新日:

 日本高血圧学会によると、日本では高血圧の治療のために約2400万人が降圧薬を服用しているという。

 そのうち、最も処方されている降圧薬が「カルシウム拮抗薬」だ。血管壁の筋肉に対するカルシウムの働きを抑えることで血管を広げ、末梢血管の抵抗を減らして血圧を下げる作用がある。

 このカルシウム拮抗薬を服用している人は、歯科治療に関わる副作用が生じる可能性があるという。

 小林歯科医院院長の小林友貴氏は言う。

「歯肉が過度に腫れたり増殖する『歯肉増殖症』が起こるケースがあるのです。長期にわたってカルシウム拮抗薬を服用している人の約20%に歯肉の腫れが生じるといわれています。カルシウム拮抗薬の服用がなぜ歯肉増殖症を起こすのかについては、まだはっきりわかっていませんが、歯肉の線維芽細胞が関与しているコラーゲンの分解が抑制されて線維化が進むためと考えられています。ただ、一番の要因になるのは口の中の環境が悪い場合です。口腔内の清掃状態が悪くプラークや歯石が蓄積していると、歯肉に刺激が加わったり炎症が生じ、歯肉増殖症が悪化してしまうのです」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    《フジが反転攻勢》《どうする文春!》中居正広問題の文春記事訂正に大はしゃぎの違和感…“直取材”対象はどこにいる

  2. 2

    バド渡辺勇大は代表辞退、英の五輪メダリストもアダルトサイトで副収入…世界で共通するアスリートの金銭苦

  3. 3

    フジテレビ系の冬ドラマ「警察もの」2本はありえないお話しすぎてズッコケの連続

  4. 4

    中居正広は「地雷を踏んだ」のか…フジテレビに色濃く残る“上納体質”六本木『港会』の存在

  5. 5

    フジテレビ騒動で蒸し返される…“早期退職アナ”佐藤里佳さん苦言《役員の好みで採用》が話題

  1. 6

    入社式の仰天舞台裏 コネと忖度が横行するフジの末期症状

  2. 7

    生島ヒロシ“セパ制覇”でラジオ即降板の衝撃 中居正広“女性トラブル”が引き金となった好感度アナの裏の顔

  3. 8

    TKO木下隆行"元女子アナに性奉仕強制疑惑"で絶体絶命…釈明動画も"ウソつきイメージ"がアダに…

  4. 9

    フジの“私情含み”採用に佐藤里佳アナウンス室部長が異議

  5. 10

    文春訂正で中居正広ファン分裂! 「本人は無罪」vs「悪質性が強まった」で大激論