巨人ドラ1捕手小林 “阿部超え”の条件は「スタメン100試合」
「阿部の後釜育成計画」が静かに動き出した。
巨人のドラフト1位・小林誠司(24=日本生命)のキャンプ一軍スタートが決定。原辰徳監督(55)が明言したもので、「小林は球団を挙げて育てる方針だし、前評判通りの実力なら、何十試合かスタメンマスクをかぶることになるんじゃないか」(某コーチ)という。
巨人には日本一の捕手・阿部慎之助(34)が君臨する。小林の「何十試合」とは、阿部を休養させるため、一塁などで起用している間に試合経験を積ませるというものだろう。
しかし、これで捕手が育つかといえば、そう簡単ではない。例えば1年目の阿部は23年ぶりの「新人捕手開幕スタメン」を勝ち取ると、一年を通じて試合に出場した。規定打席にはわずかに届かなかったものの、打率.225、13本塁打。物足りない成績でも、当時の長嶋監督が我慢強く起用し続けてくれたから今がある。当時も村田(現打撃コーチ)に代わる正捕手の育成が急務とされていた。今と似たような状況だ。
そもそも大学、社会人から即戦力として入団し、球界を代表する捕手になった選手は、新人時代から経験を積んでいることが多い。