虎退治のソフトB武田翔太 二軍投手コーチが語る“潜在能力”

公開日: 更新日:

 山内孝徳二軍投手コーチは「1年目はセンスだけでやっていた」と言う。

野球センスには目を見張るものがあったが、素質頼みでクイックやフィールディングなどの基礎ができていなかった。私は評論家時代から『このままだとフォームを崩すぞ』と忠告してましたが……。案の定、2年目は苦しんだ。私がコーチに就任した今季のキャンプで『だから言ったでしょ?』と言うと、分かってくれましたね。むしろ早めに故障して良かった。ものは考えようですよ。春季キャンプ後は三軍でリハビリし、二軍に合流したんですが……」

 本来なら6月には一軍に合流予定も、リハビリが順調だったことで武田に焦りが出た。右肩痛が再発。その後は二軍戦で主に中継ぎとして登板し、走り込みと投げ込みに時間を割いた。

「研究熱心で細かいことまで突き詰めたいタイプ。頑固な性格はプロ向きでしょう。ただ、本人は緊張しないと言っているようですが、やはり伸び伸び投げられる二軍に比べると、一軍では緊張していますよ。特に縦変化のスライダーは二軍ではバットにもかすらせないほど。フォークと見まがう落差がある。緊張していない、100%の武田はこんなものじゃありませんよ」(山内コーチ)

 宮崎日大高時代も含めて、初めての甲子園のマウンド。「高校の時は投げたかったなあ」という憧れの舞台で、見事大役を果たしてみせた。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動