虎退治のソフトB武田翔太 二軍投手コーチが語る“潜在能力”
「初の日本シリーズ、初の甲子園? いやあ、緊張しました。緊張しているように見えなかった?かなり緊張してましたよ。途中から(この緊張感を)楽しもうと思って投げました」
こう言いながらも、試合中から笑顔を崩さなかったのがソフトバンクの武田翔太(21)だ。
1敗で迎えた日本シリーズ2戦目に先発し、阪神打線を五回まで完全に抑えた。六回に1点を失い、七回には無死一、二塁のピンチを招きながらも、ニコニコと投球。7回3安打1失点で勝利投手になった。
秋山監督も「甲子園のファンの声援がすごい中で自分のピッチングができた。大変、素晴らしかった」と脱帽だ。
■中日落合GMも大絶賛
高卒1年目の12年に11試合で8勝(1敗)と鮮烈デビュー。当時評論家だった辛口の中日・落合GMにさえ、「武田はエースになれる」と太鼓判を押されたほどだ。が、昨季は右肩痛などの影響で4勝4敗。今季も同様の理由で出遅れ、8月に一軍復帰してから7試合で3勝3敗だった。