京大・田中英いぬ間に殊勲 ロッテドラ1中村の“インパクト”
ロッテのドラ1・中村奨吾(22)が“ライバル”のいない間に結果を残した。
2日の中日戦に「9番・二塁」でスタメン出場して2安打2打点。ここまでのオープン戦3試合ではヒットが出ていなかっただけに、「まだまだこれから。もっと(首脳陣に)アピールしていかないと」と気を引き締めながらも、その顔には満面の笑みが浮かんでいた。
ロッテの今年の注目はキャンプ中からドラフト2位の京大卒・田中英祐(22)に集中。中村は1位にもかかわらず、何をしても大きく扱われることはなかった。
それでも、実力は「折り紙付き」。他球団スコアラーに言わせると「(遊撃の)鈴木と中村がいれば、ロッテの二遊間は今後10年は安泰」だそうで、本人も虎視眈々とアピールするチャンスをうかがっていた。
くしくも田中は卒論発表のため、チーム本体から離脱中。再合流は7日が予定されている。その最中の活躍だけにインパクトはあった。
キャンプ前には「田中が注目を集めてくれるのはいいこと。悔しさ? それはないです。僕はそのおかげで練習に集中することができると思いますから」と話していた早大卒の中村。
この日の試合では愛知県小牧市の市制60周年記念イベントだったこともあって、殊勲賞として賞金10万円もゲットした。
もしかしたら「したたかな頭脳派」はこちらの方かもしれない。